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神の愛が確かに全うされている

2021年2月21日

ヨハネの手紙第Ⅰ 2 章 1 6 節


今日はヨハネの手紙第Ⅰの 3 回目です。 2 章の 1 節~始まります。

この個所は 1 章の 10 節とつながっています。もし、罪を犯したことがないと言うなら・・その人は神を偽り者とします。聖書には私たちは皆、罪人であると記されています。

私たちはクリスチャンです。ですから、イエス様を信じ、罪を犯しません。ところが、人は皆、弱さを持っているので、罪を犯してしまいます。その時、私たちをとりなしてくださる方はイエスキリストです。

イエス様は世全体の宥めの供え物です。それゆえ、私たちはイエス様に祈り、聖書を読み 、教会に通い、真理の光の中を歩んでいます。しかし、そのような行為は罪ある私たちにはとうてい無理な話です。けれども、そのような歩みが完全でなくても、できているならば、神が私たちを導いてくださっている証拠なのです。つまり、神を知り、真理の内を歩み、神の愛が全うされているのです。


しかし、ヨハネの手紙を読むと、完全に罪を犯していない時だけ、神の愛が全うされると読むこともできます。 2 章の1 節には、罪を犯さないようになるためです、と記されています。すると、私たちはこう、考えます。弱さ、欠けが多く、失敗も多い、神様の愛が完全に実現しているとは思わない。だから、その欠けを補うために、聖書を読み、祈り、集会に励む。その結果、何となく安心します・・ しかし 、神の愛が実現してる実感が あ る で しょうか、、


ここに 2つの問題があります。

1つ目は、何かをすることによって、神の愛を得ようとすることです。

奉仕をする、伝道する、献身する、直接献身する、宣教師になることによって、神の愛を得ようとすること。これは、どこまで行っても、神様の愛を実現することにはなりません。何かをして、神様の恵みをいただく。断食して祈ることで結果を得ようとする。あるいは、神様の愛をいただこうとする。これを律法主義と言います。のどの渇きを抑えるために、海水を飲みます。また、余計にのどが渇きます。海水を飲みます。渇きは止みません。こんなに一生懸命にやっても、 報われない。ならば、 1 週間断食して神様にお願いする、という、信仰になります。これも、律法主義です。 1つ目の問題は私たちは、いつの間にか律法主

義に陥りやすい弱さを持っています。

2つ目の問題点は、神様の愛が私たちのうちに全うされていることを、信じることが出来ない点です。 行動することは分かりやすいです。集会に行く、奉仕をする、伝道する。とても分かりやすいです。しかし、信じることは意外と難しいです。弱さをもったまま、欠けが多いまま、あるいは極端な話ですが、罪深いままでも、神様の愛は私たちのうちに全うされています。神様の愛は無条件です。

例えば、私たちをこよなく愛している人が一人いるとします。ある日、大きな過ちを犯して、刑務所に入ります。こよなく愛してくれる人は、社会や周囲の人の非難をも顧みず、私がいる刑務所に、毎日、毎日会いに来てくれます。もう、ほっといてください。どうせ、このまま、死刑になりますと言います。しかし、その人は毎日面会に来ます。そして、 私の刑を代わりに受けてくれました。そんな人、いるでしょうか? いるんです。それが、イエス・キリストです。


私たちは、自分がどのような状態であれ、信じることから始めないと信仰が分からなくなります 。何を信じるか。弱さを持ち、欠けの多い、あるいは罪深い私の内に、神の愛が全うされていると信じることです。まず、動く前に信じる。イエス様は私たちにこう、おっしゃいます。「そのままのあなたを愛している」と。立派になることに って、イエス様に少しは愛されるかなと考えることは、 律法主義に陥り、私たちは神様の愛になかなか到達できません。

弱いままで、欠けの多い私たちを神様が愛して下さる、ここから始めたいと思います。まず、信じる こ と が先です。

ヨハネの福音書20 章 19 節。イエス様が復活後最初に弟子たちに語られたおことばは「平安があるように」 です。悔い改めなさいでもなければ、これからしっかりやりなさい、でもない。「平安があるように」です。戸惑っているトマスに「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」とおっしゃっています。つまり、伝道すれば、分かるではなくて、「信じなさい」です。

私たちは肩の力を抜いて、イエス様を信じましょう。私の心にイエス様の愛が確かに注がれていると信じましょう。そこから、すべての力が出てきます。愛の恵み、奉仕の力、神様の知恵、良い行い、すべて信じることが先です。

私たちの心に神様の愛が確かに全うされていると信じましょう。

お祈りいたします。

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