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信仰の第一歩


2022年1月23日 メッセージ要約

創世記12章1~4節 *1

 4節「アブラムは、主が告げられたとおりに出ていった。」とあります。主がアブラムに現れ「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。」と語られます。①アブラムは神様を真実な方であると計算します。さらに、②あなたを大いなる国民とするという祝福を受けます。それは、神様とアブラムとの個人的な契約です。さらに、③その契約はアブラムを祝福する者を祝福し、アブラムを呪う者をのろう、という深いつながりのある個人的な関係性に基づきます。アブラムは主が告げられたとおりに出て行きます。いよいよ信仰の第1歩を踏み出しました。


 今までは神様から語られたことを「聞く」ことに集中しました。

今日はさらに動きます。聞いて1歩を踏み出します。行動です。


ヨシュア記3章13節にも大切な1歩があります。「全知の主である主の箱を担ぐ祭司たちの足の裏が、ヨルダン川の水の中にとどまるとき、ヨルダン川の水は、・・せき止められ、一つの堰となって立ち止まる。」です。しかし、祭司達が目にしたヨルダン川は、刈り入れの期間中で、どこの川岸にも水があふれていた。」とあります。この水が本当に、せき止められるのだろうかと思ったのではないでしょうか?


一方でアブラムが向かった場所にはカナン人がいたと記されています。6節アブラムはウルの出身です。国も言葉も違うカナンに向かいます。神様の約束を信じて、しかし、いつ頃、どのあたりで認識したのかわかりませんが、「あなたが行こうとしている場所にはカナン人がいるよ」と聞きます。カナン人はやがて、ヨシュアの時代にイスラエルによって滅ぼされていきます。しかし、この時は強い勢力を持っていました。

宗教も文化も道徳観も全く違うカナン人がいました。


私たちは、今日会堂に集まることができません。また、オミクロン株によって礼拝も総会も阻まれています。総会資料を見てくだされば分かりますが、信仰をもって伝道の計画は立てました。今年は洗礼を受けて私たちの仲間に加わる方が起こされることを信じたいと思います。しかし、昨日東京の新規感染者は1万人を超えました。


ヨシュア記には、川岸にまであふれるヨルダン川、そして、アブラムが向かったカナンにはカナン人がいました。そして、私たちはオミクロンの中2022年を出発しました。神様は祝福を約束してくださっているはずですが・・・。


私たちはこのような時に「不安」を感じます。「不安」を感じると脈拍が速くなり、呼吸が乱れます。また、ことばが速くなったり、あるいは遅くなります。口が乾燥する、あるいは汗をかくなど、様々な症状が出てきます。時には睡眠にも異常が出てきます。「不安」は「恐れ」にも似ています。ヨルダン川を一番最初に渡ろうとしていた祭司は「不安」があったかもしれません。これは、身体の一種の防衛反応です。不安を感じることで恐れから自分を守ろうとする感情です。



ローマ人への手紙で、パウロはアブラハムの信仰をこのように表現しています。「彼は、およそ百歳になり、自分のからだがすでに死んだことを認めても、その信仰は弱まりませんでした。不信仰になって神の約束を疑うようなことはなく、かえって信仰が強められて、神に栄光を期し、神には約束したことを実行する力がある、と確信していました。」


「不安」を感じることは「罪」ではありません。「不安」は私たちの心から出てくるそのままの気持ちです。「恐れ」も「罪」ではありません。昨年のおことばは「恐れないで、ただ信じていなさい」です。

「恐れ」「不安」の中に「信じる」ことを入れるのです。つまり、私たちの心に「不安」と「信仰」が同居していて良いのです。「不安」の中で望遠鏡で星を見るように「信仰を見る」のです。不安が大きくなると、神様の約束を疑うようになります。皆さんの心に何がありますか?不安がありますか?不安の中に置かれる時に大切なことは、「神の約束を疑わない」ことです。


 これから向かう地にはカナン人がいます。その状況は私たちを「不安」にさせます。「不安」をもちながら、神を疑わないことと神には約束したことを実行する力があると信じることです。


すると、不安はやがて、信仰に置き換わってきます。アブラムは心配の中、神様を信じて前進しました。最初はとても不安でしたが、やがて、「神には約束したことを実行する力がある」と信じることができるようになります。


私たちも信仰に目を向けて、信仰の第1歩を踏み出しましょう。


*1 創世記 12章1-4節

12:1 【主】はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。

12:2 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。

12:3 あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」

12:4 アブラムは【主】がお告げになったとおりに出かけた。ロトも彼といっしょに出かけた。アブラムがハランを出たときは、七十五歳であった。



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