神の種
2021年5月9日
ヨハネの手紙第Ⅰ 3章4節~11節
先週は「私たちは神のこども」から「信仰」について学びました。
「神のこども」の大きな特徴は「信仰」を持っていることです。神様を信じていく時に、大きなエリコの城壁は簡単に崩れ、イエス様の墓の巨石は転がっていました。「信仰」になくてはならないものは、「キリストが清い方であるように、自分を清くする」ことです。しかし、ヨシュア記7章に記されているように、すばらしい「信仰」があっても、自己中心的な思い、神様に従わないことにより敗北する「アカンの罪」を学びました。今日はその続きです。
自分を清く保つことに心がけている人は罪を犯しません。
罪とは何でしょうか?罪とは律法に反することです。 ヨハネの手紙Ⅰ 3章4節
では、律法とは何でしょうか?モーセの律法は613の細かい規則からなっています。613の規則を守ることは人間には不可能でした。しかし、イエス様は613の律法を見事に成就されました。満たされました。(マタイ5:17)「わたしは律法や預言者を廃棄するために来た、と思ってはなりません。廃棄するためではなく成就するために来たのです」
さらに、イエス様はマルコの福音書12章28-34節にあるように613ある律法を2つにまとめました。
① 「・・あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」
② 「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい。」
律法を要約すると神と人を愛することです。
つまり、私たちが神と隣人を愛する時罪を犯すことができません。神を信じないこと、敬わないこと、盗むこと、妬むこと、他人のものを欲しがること、人を殺すこと、等々。これらのことは神を愛するならばできませんし、隣人を愛しているならばできません。つまり、罪を犯すことができません。これが「神のたね」です。
私たちはイエス様を信じ罪が贖われています。さらに、クリスチャンとして歩んでいく時に、神を愛することと隣人を愛することは深められていきます。
さらに、自分の心に光が当てられて弱さ、罪深さに悩みます。肉的な自分の姿に愕然とします。「神のたね」はじつは、それでも存在しています。
ローマ書8章1~11節 *1
私たちには「神のたね」があるので「いのちの御霊の律法が罪と死の律法から解放されているのです。」とあります。
しかし、なぜ私たちは弱さや罪深い姿に悩むでしょうか。
それは、じつは影に悩まされています。影は確かに存在します。しかし、影は実在はしません。私たちに危害を加えることはできません。私たちに存在しているのは「神のたね」です。ですから、「信じていく時に私たちは、変えられていきます。」弱さ、罪深さから解放されていきます。
今週も信じて前進いたしましょう。お祈りいたします。
今週のおことば
「神から生まれた者はだれも、罪を犯しません。神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれたので、罪を犯すことができないのです。このことによって、神のこどもと悪魔のこどもの区別がはっきりします。義を行わない者はだれであれ、神から
出た者ではありません。兄弟を愛さない者もそうです。互いに愛し合うべきであること、それが、あなたがたが初めから聞いている使信です。」 ヨハネの手紙第3章911節
*1 ローマ書8章1~11節
こういうわけで、今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです。
肉によって無力になったため、律法にはできなくなっていることを、神はしてくださいました。神はご自分の御子を、罪のために、罪深い肉と同じような形でお遣わしになり、肉において罪を処罰されたのです。
それは、肉に従って歩まず、御霊に従って歩む私たちの中に、律法の要求が全うされるためなのです。
肉に従う者は肉的なことをもっぱら考えますが、御霊に従う者は御霊に属することをひたすら考えます。
肉の思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。
というのは、肉の思いは神に対して反抗するものだからです。それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。
肉にある者は神を喜ばせることができません。
けれども、もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉の中にではなく、御霊の中にいるのです。キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません。
もしキリストがあなたがたのうちにおられるなら、からだは罪のゆえに死んでいても、霊が、義のゆえに生きています。
もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです。
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