1つのことをあなたがたの時代にする


2021年10月24日 メッセージ要約

ハバクク書1章1-12節  *1


ヨナから約170年後、南ユダに「ハバクク」という預言者が登場します。ハバククが預言者になってから3年目に、バビロン軍によってユダのヨシヤ王が戦死します。さらに、4年後ダニエルがバビロンに連れ去られます。さらに、8年後エゼキエルがバビロンへ捕囚に連れて行かれます。そして、さらに8年後ハバククは預言者としての働きを終了します。そして、その次の年(前586年)ユダは陥落しエルサレムは破壊されます。


 ハバククは神に祈ります。なぜ、悪人が罪のゆえに罰せられないのか?なぜ、正しい神様は悪が存在するのを赦すのか?と。

 

 私たちは、なぜ、いつ、どのようにと自問自答し深い意味を探ります。しかし、すべての疑問に対してきちんと整理された答えはなかなか見つかりません。さらに、疑問が疑問を生みます。それらは私たちの心にまとわりつき、神様や人に対する疑いを生じさせます。そして解答がないまま、多くの人は疑問を考えずに前進するようになり、あるいは疑問を無視しながら人生を進めていきます。そして、時として冷笑的になり無感覚になります。

 

しかし、ハバククは答えを求め続けました。バビロンに滅ぼされていくユダを見、なぜこの世に悪が存在するのだろうか?そして悪人はゆったりと自適に生活し勝利しているように見えます。

ハバククは祈ります。「あなたは昔から主ではありませんか?私の神、私の聖なる方よ、私たちが死ぬことはありません。主よ、あなたはさばきのために、彼を立てられました。岩なる方よ、あなたは懲らしめるために彼を据えられました。あなたの目は、悪を見るにはあまりに。きよくて、苦悩を見つめることができないのでしょう。なぜ、裏切り者を眺めて、黙っておられるのですか。悪しき者が自分より正しい者を呑み込もうとしているときに。・・・」12,13節

神様は5節で語ります。「異邦の民を見、目を留めよ。驚き、驚け。わたしは一つのことをあなたがたの時代にする・・」

一つとありますが、実際は4つの驚くべきことが起こります。

① 独立国として繁栄しているユダが突然属国になる

② 世界最大勢力のエジプトが一夜にして滅ぼされる

③ アッシリヤの首都ニネべが完全に略奪されその存在すら、忘れ去られる。

④ バビロニヤが覇権を握り、南ユダを捕囚とする


これらをハバククはすべて経験します。


 私たちの時代にも神様は一つのことをあなたがたの時代にする・・とおっしゃいます。

新型コロナウィルス感染症

キリスト教会の弱体化・直接献身者の減少

社会問題の複雑さ、多様化

子どもたちが希望が持てない社会・自殺者の増加

何とも言えない閉塞感


あまりにも問題が複雑でどうしてこうなるのかと考えるとき、その原因を探すことは困難です。何が悪いのか、打開策はあるのか?と。


ルカの福音書10章にマルタとマリヤの記事があります。

マルタはいろいろなもてなしのために心が落ち着かず、とあります。イエス様が近くに来られているのにマルタの心は分散しています。そして、イエス様にさえも忠告してしまいます。(40節)


一方、マリアはイエス様の足もとに座って、主のことばに聞き入っていた。(39節)


イエス様はお答えになります。「マルタ、マルタあなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。・・・」と。

神様はおっしゃいます。ひとつのことをあなたがたの時代にする。

それは、私たちにとっては嬉しくない出来事です。神様から心が分散していきます。


イエス様は、大切ことは一つだけとおっしゃいます。ハバククはその一つに集中しました。それは、祈りです。1節~17節までもう一度読みます。ハバククは一点に集中しています。何に集中しているか、皆さんが感じ取ってくださると幸いです。


 先週は「人々の救いのみ」の一時に励みましょうとお話しさせていただきました。今週は主である、神様に祈ること・・そのことのみを今週、この一点に集中したいと思います。


 問題・課題は山積みです。しかし、私たちはあまりにも問題・課題に心を奪われていく時、心が分散します。ハバククは問題にとらわれずに、主、神、聖なる御方1点に集中して祈りました。


その結果が、2章につながっていきます。



*1 ハバク書 1章1-12節

1:1 預言者ハバククが預言した宣告。

1:2 【主】よ。私が助けを求めて叫んでいますのに、あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか。私が「暴虐」とあなたに叫んでいますのに、あなたは救ってくださらないのですか。

1:3 なぜ、あなたは私に、わざわいを見させ、労苦をながめておられるのですか。暴行と暴虐は私の前にあり、闘争があり、争いが起こっています。

1:4 それゆえ、律法は眠り、さばきはいつまでも行われません。悪者が正しい人を取り囲み、さばきが曲げて行われています。

1:5 異邦の民を見、目を留めよ。驚き、驚け。わたしは一つの事をあなたがたの時代にする。それが告げられても、あなたがたは信じまい。

1:6 見よ。わたしはカルデヤ人を起こす。強暴で激しい国民だ。これは、自分のものでない住まいを占領しようと、地を広く行き巡る。

1:7 これは、ひどく恐ろしい。自分自身でさばきを行い、威厳を現す。

1:8 その馬は、ヒョウよりも速く、日暮れの狼よりも敏しょうだ。その軍馬は、はね回る。その騎兵は遠くからやって来て、鷲のように獲物を食おうと飛びかかる。

1:9 彼らは来て、みな暴虐をふるう。彼らの顔を東風のように向け、彼らは砂のようにとりこを集める。

1:10 彼らは王たちをあざけり、君主たちをあざ笑う。彼らはすべての要塞をあざ笑い、土を積み上げて、それを攻め取る。

1:11 それから、風のように移って来て、過ぎて行く。自分の力を自分の神とする者は罰せられる。

1:12 【主】よ。あなたは昔から、私の神、私の聖なる方ではありませんか。私たちは死ぬことはありません。【主】よ。あなたはさばきのために、彼を立て、岩よ、あなたは叱責のために、彼を据えられました。


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