旅の終着点


2022年8月7日 メッセージ要約

「旅の終着点」

創世記 25章1~11節 *1

 神様は創世記1章で天地を創造されました。しかし、3章で人は神様に対して罪を犯します。その後も人は神様の憐れみを受けて増え広がっていきます。ところが、ノアの時代に洪水がありました。ノアからまた人は増え広がります。しかし、人々は神様から遠く離れて、

バベルの塔で言語が混乱します。この時から、神様は全世界から一人の人物に目を留めます。


それが創世記12章のアブラハムです。アブラハムの生涯をたどってみましょう。主はアブラムに仰せられます。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしの示す地へ行きなさい。」(12章1節)ここから、神様とアブラハムの波乱万丈の旅路が始まりました。エジプトで妻サライを危険な目に遭わせ、財産が増えてロトと別れます。寂しい荒野に住むことになったアブラムに神様は再度、声をかけられます。「あなたが見渡しているこの地をすべて、・・あなたの子孫に永久に与える。・・」

さらに、4人の王たちがソドム・ゴモラを侵略した際、318人でロトとその家族を救出します。

 

 神様の約束をなかなか見ることが出来ずに苦しむこともしばしばでした。神様はアブラムを外に連れ出し、満点の空をアブラムに見せます。「さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい。」と。にも、かかわらず、イシュマエルが誕生します。


それから13年後「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み・・」信仰の転機を迎え、アブラムからアブラハムと名乗るよう御声をかけられます。さらに子孫の祝福を宣言されます。


ようやく旅を初めて、25年後、神様の約束の子「イサク」が誕生します。しかし、そのイサクをモリヤの地で「いけにえ」として捧げよとの神様からの厳しい試練に直面します。見事アブラハムは神様の試練に合格します。


その後、旅の最初から一緒に歩んできた妻サラを天に送ります。

さらに息子イサクの嫁とりを慎重に成功させます。



こうして、アブラハムは晩年を迎えました。アブラハムの晩年はどうであったでしょうか?25章8節。「幸せな晩年を過ごし、年老いて満ち足り、息絶えて死んだ。」とあります。


ここまで、礼拝で、1回、1回アブラハムの生涯を見てきました。改めて振り返っていかがでしょうか?皆さんの心に何が残ったでしょうか?信仰の父と言われたアブラハムの旅路は今日で終わりです。


アブラハムは何回となく神様に声をかけられます。

「あなたの子孫は空の星のように祝福される。」

しかし、神様の約束の子「イサク」が与えらえるまで25年の月日を要しました。さらに、その子はたった1人でした。空の星とはほど遠い状態と言えます。


へブル人への手紙にはこのように記されています。

「これらの人たちはみな、信仰の人として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。そのように言っている人たちは、自分の故郷を求めていることを明らかにしています。もし彼らが思っていたのが、出て来た故郷だったなら、帰る機会はあったでしょう。しかし実際には、彼らがあこがれているのは、もっと良い故郷、すなわち天の故郷でした。ですから神は、彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。神は彼らのために都を用意されたのです。」へブル11:13~16


私たちの人生は、旅であるとへブル書は言っています。

そして、その終着点は故郷です。故郷とは、私たちが出て来た故郷ではなく、「天の故郷」です。


アブラハムは神様の約束を待てずにイシュマエルが誕生しました。そんなアブラハムを神様は、不信仰者、とは呼ばずに、アブラハムの神と呼ばれることを恥とはされませんでした。神様の憐れみは深いです。(へブル11:16)


それよりも、むしろ、彼らのために、アブラハムのために「天の都」を用意されたとあります。(へブル11:16)


私たちはいったい何に目を留めているでしょうか?地上で見ることが出来る神様の約束もたくさんあります。それも、大切な証しです。

しかし、それ以上にアブラハムが目指していたことは「天の星のような祝福」ではなく、「もっと良い故郷、天の都」でした。

アブラハムが信仰の父と言われたのは、「天の星のような祝福」をひたすら信じた事だけではなく、はるかに素晴らしい「旅の終着点」である、「天の都」を目指していた故に信仰の父と言われたのではないでしょうか?


私たちもはるかに仰ぎ見る「天の御国」、終着点を目指しましょう。

アブラハムのように。


*1 創世記 25章1~11節

25:1 アブラハムは、もうひとりの妻をめとった。その名はケトラといった。

25:2 彼女は彼に、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデヤン、イシュバク、シュアハを産んだ。

25:3 ヨクシャンはシェバとデダンを生んだ。デダンの子孫はアシュル人とレトシム人とレウミム人であった。

25:4 ミデヤンの子は、エファ、エフェル、エノク、アビダ、エルダアであって、これらはみな、ケトラの子孫であった。

25:5 アブラハムは自分の全財産をイサクに与えた。

25:6 しかしアブラハムのそばめたちの子らには、アブラハムは贈り物を与え、彼の生存中に、彼らを東のほう、東方の国にやって、自分の子イサクから遠ざけた。

25:7 以上は、アブラハムの一生の年で、百七十五年であった。

25:8 アブラハムは平安な老年を迎え、長寿を全うして息絶えて死に、自分の民に加えられた。

25:9 彼の子らイサクとイシュマエルは、彼をマクペラのほら穴に葬った。このほら穴は、マムレに面するヘテ人ツォハルの子エフロンの畑地の中にあった。

25:10 この畑地はアブラハムがヘテ人たちから買ったもので、そこにアブラハムと妻サラとが葬られたのである。

25:11 アブラハムの死後、神は彼の子イサクを祝福された。イサクはベエル・ラハイ・ロイの近くに住みついた。

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