わたしが示す地へ行きなさい

2022年1月2日 メッセージ要約
創世記 12章1、2節 *1
2022年の幕開けです。今年もよろしくお願いいたします。
今年上田教会に与えられたおことばは、創世記17章1節です。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。」です。今年は信仰の父アブラハムから、「信仰」をテーマにしていきます。
へブル書11章は「信仰の書」です。11章にはアブラハムの記事がたくさん出てきます。11章8節には「・・どこに行くのかを知らずに出て行きました。」とあります。
創世記はアダムとエバから始まり、全世界に人々が増え広がり、その悪が増大し、洪水によってノアの箱舟へと移行します。さらに人々の悪は増大し、バベルの塔によって言語が混乱させられます。神様はここまで全世界に目を向けていましたが、この先は、一人の人物に神様は焦点を当てていきます。それが、アブラハムです。アブラハムを通して、イスラエル12部族が誕生します。神様は全世界からアブラハムを通して、イスラエル部族にスポットを当てていきます。神様がアブラハムとの関係を確立するために用いたものが「信仰」です。
神様はアブラハムに声をかけ、アブラハムは神様を単純に信じることで神様とアブラハムとの関係が確立していきます。
神様とアブラハムの関係が親密になる大きな転機が創世記17章です。しばらくは、そこに向かうまでのアブラハムの歩みと信仰を見て行きたいと思います。
今日はその最初です。主はアブラムに仰せられます。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。」と。それに対する答えは、へブル11:8にあります「どこに行くのかを知らずにでて行きました。」です。へブル11:11には、「・・彼が、約束してくださった方を真実な方と考えたからです。」とあります。
2022年の最初、私たちもどこに行くのか分かりません。
神様は私たちにもおっしゃいます。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、私が示す地へ行きなさい。」
あなたの土地、あなたの親族、あなたの父を離れて・・
私の土地、私の親族、私の父とは私にとってはとても大切な物です。それは自分自身の中でとても身近で安心できるもの、信頼できるものです。そこから離れていくことは大きなチャレンジです。
けれども、神様はあなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れてとおっしゃいます。しかし、その不安の中で、養われていくものがあります。それは、神様は真実な方であるという「信仰」です。アブラハムは神様を真実なお方と信じました。神様はアブラハムを義と認めました。
2022年のスタート私たちもどこに行くのか分かりません。あるいは、険しい道を歩くかもしれません。しかし、私たちは神様が信頼できるお方である事を知っています。
「実にキリストは、私たちがまだ弱かったころ、定められた時に、不敬虔な者たちのために死んでくださいました。正しい人のためであっても、死ぬ人はほとんどいません。善良な人のためなら、進んで死ぬ人がいるかもしれません。しかし、私たちがまだ罪人であったとき、キリストは私たちのために死なれたこと、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。」ローマ5:6~8
私は飛行機が嫌いです。こんなに大きな物体が空を飛べるはずがないと思います。空港に着くまで、緊張しています。でも、飛行機はきちんと定刻に、所定の場所に到着します。飛行機に乗っている間、緊張していても、あるいは、ゆったりと信頼してぐっすり眠っていても結果は同じです。私たちが信頼している神様は、約束されたことを必ず実現するお方です。私たちはすばらしい祝福の道へと続きます。焦らず、不安がらず、信頼して行きましょう。
神様は私たちを義と認めてくださいます。
イエス様の十字架によって罪赦され、イエス様を信じてスタートできます。聖餐をもってこの一年をスタートします。
*1 創世記 12章1,2節
12:1 【主】はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。
12:2 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。
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